姉ギャル×関西弁──“2.5次元Vsinger”としてのLrea
関西弁の軽快さと、姉ギャル特有の包み込む距離感。
そして平成ニコ生文化の香りをまとった、ほかにはない味わい深い歌声。
歌い手としての存在感と、VTuberとして動くキャラクター性。
その“二つの顔”を自然に溶け合わせながら活動するLrea(りれあ)は、いま注目すべき2.5次元シンガーのひとりだ。
彼女の言葉はどれも肩肘張らず、飾らないままストレートに届く。
その素直さは、声にも配信にも滲み出ていて、気づけば距離が縮まってしまう。
“姉ギャル”と聞くと強気で華やかなイメージを抱くが、Lreaはそこに安心感と包容力が加わるタイプだ。
「可愛いよりカッコイイ、他人ウケより自分ウケ強めのギャルしか勝たん!」
そう語る彼女のまつ毛はバサバサで、キャラクターもビジュアルも「自分の好き」で貫く姿勢が痛快で気持ちいい。
そんな彼女がVTuberとして動き始めるきっかけとなったのは、
“姉”のように慕い、普段から深く信頼している友人・TanZの存在だった。
大げさな背中を見せるわけでも、特別な言葉を投げかけるわけでもない。
ただ、同じ空気の中で活動を続ける彼女の姿に触れるうちに、
「自分もこの場所で歌いたい」と思うようになり、
歌い手としての経験が自然とVTuberとしての現在へつながっていった。
その自由奔放さの裏側にあるのは――
“歌が好き”というシンプルで強い気持ちと、
“自分の声で誰かを支えたい”というまっすぐな願いだった。
リアルもVも素のまま──歌と配信で見せる表現力
Lreaの活動は、歌枠・ゲーム配信・雑談を中心に展開されている。
テーマは常にひとつ。「素の自分のままで楽しむ」。
リアルの歌い手としての活動と、2.5次元VTuberとしての活動――どちらも彼女の中では明確に区切られていない。
「リアルもVもそんなに変わらないんですよ!ずっと素で話してる感じですw」
キャラクターに声を当てるのではなく、「動くLrea」を通して自分そのものを見せていく感覚。
VTuberという“姿”に寄せるのではなく、逆に“自分”をそのまま持ち込んでいるのだ。
雑談では関西弁特有のテンポとツッコミで場を回し、
ゲーム配信ではリスナーと同じ視点に立ち「好き」を共有する。
歌枠では、日によって掠れたり伸びたりするリアルな生の歌声が、そのまま感情の揺れとして伝わってくる。
彼女にとって配信は、
「自分を好きでいてくれる人の好きなものを一緒に楽しむ場所」。
「私の事好きな人の好きなことしたい!リスナーさんの好きな曲とかゲームを積極的にやるようにしてます!」
ただ媚びるのではなく、ただ迎合するのでもない。
相手の“好き”を尊重し、それを一緒に楽しむという姿勢が、姉ギャルならではの距離感で心地いい。
曲と声に込める自分らしさ
自分の声について彼女はこう語る。
「私の声って平成っぽいというか、今流行る声じゃないんですよね。
ニコ生っぽい声というか!w」
今のトレンドとは少し違う。
だけどその“ズレ”こそ、Lreaの唯一性を強く形作っている。
平成ボカロ文化の熱や湿度をまとったような声質。
柔らかく掠れ、背伸びをしない。
歌うたびに飾らない気持ちがそのまま滲み、まるで当時の空気を吸い込んだような懐かしさすら覚える。
得意なのはバラードやダウナー系。
派手に走り抜けるアップテンポではなく、“余白”のある曲で真価を発揮するタイプだ。
そして何より特徴的なのは、歌い方の制作スタイル。
「曲にメモして歌うより、その場の感情のままに歌ってます!
歌ってる最中に“今のいい!”ってなるんですよw」
感情の揺れをそのまま録音に乗せる。
計算よりも感覚を信じるタイプで、だからこそ、フレーズの一つひとつが“生きたまま”耳に残る。
音程の精度より、テクニックより、「その瞬間にしか出ない癖」を大切にしている。
だから、歌枠では調子が出ないと本気で落ち込む。
その真剣さは、プロ意識というより“歌とずっと一緒にいたい子供っぽさ”がのぞくようで、見ている側の胸を掴む。
本気でぶつかった作品が、彼女の核心を見せてくれる
「全部おすすめ!」と言いつつ、特に挙げてくれたのがこの2曲。
● Deal with the devil
この曲は、ただ歌っただけではない。
何年も録音し直し、ミックス担当が変わり、
そのたびにゼロからやり直して、
ようやく形になった“執念の作品”。
軽い語り口とは裏腹に、積み重ねた時間の重たさがある。
“姉ギャル”のキラキラとは別の、真剣なクリエイターとしての横顔が見える一曲だ。
● CONCEAL
こちらは「Lreaらしさ」が最も強く出た作品。
実写ならではの迫力、声の陰影、
そして“強気だけど少し脆い”という内面が一番よく伝わる。
歌声が感情に寄り添い、曲の世界観に自分を合わせるのではなく、
“自分という存在の感情”をそのまま曲に乗せるスタイル。
この2曲を聴くと、彼女がいう「平成っぽさ」「ニコ生感」の意味が自然と腑に落ちる。
今後の目標とファンへのメッセージ
今後の目標は、リアルでは生誕イベント。
そしてVでは収益化、歌リレー出演など活動の幅を広げたいと語ってくれた。
「“Lrea推しとけば間違いない”って思われる存在でいたい」
「推しって、モチベとか生きる力になってくれるから…私も誰かの理由になりたい」
姉ギャル特有の明るさや強さ。
笑いながら軽く話す距離感。
その裏には、“誰かを支えたい”という静かでまっすぐな情熱が隠れている。
毎日配信ができなくても、ショート投稿が週一でも、それでも離れずにいてくれるファンへの愛情を、最後のメッセージで丁寧に語る姿は、とてもあたたかい。
彼女がファンの人生を支えたいと思うように、ファンもまたLreaを支えたいと思う。
そんな相互の信頼で成り立つ、心地のいい関係がそこにある。
🌐 Lrea(りれあ)プロフィール
歌い手兼VTuber。関西出身の姉ギャル系2.5次元Vsinger。
配信では歌枠、ゲーム配信、雑談を主軸に活動し、ライブ出演も多数。
ギャル×姉感の距離感の近さと、歌の表現力が魅力。
🎧 YouTube:Lrea
🕊️ X(旧Twitter):@Lrea_sing
💫編集後記
“姉ギャル×関西 × 平成歌声” という唯一無二の組み合わせ。
それを狙って作ったのではなく、好きなものを積み重ねていたら自然にできていた――
そんな自然体の輝きを放つ人がLreaだ。
少しでも彼女のことが気になったなら、ぜひ歌、配信、実写作品に触れてみてほしい。
きっと、画面越しでも距離を感じさせない、
“姉ギャルの寄り添い方”に驚くはずだ。
