低い声が好きな人に、ぜひ一度聴いてほしい歌声があります。
それが、Vsinger モーティ・アストラベータさんです。
彼女の魅力は、ただ低音がかっこいいだけではありません。
深みのある低音、透明感のある高音、そして楽曲の感情や物語を自身の表現として届ける力。
その一つひとつが重なり、モーティさんならではの歌の世界を作り上げています。
りぷらい!2期生としてデビューしたモーティさんは、男性的な響きを感じさせる低音を持ちながら、女性らしい艶やかさもあわせ持つ幅広い歌声が特徴です。
さらに女性キーも自在に歌いこなすなど、音域の広さにも注目したいVsingerです。
今回の記事では、そんなモーティさんの魅力を味わえる3曲をご紹介します。
落ち着きのある低音、透明感のある高音、そして一曲を物語として届ける表現力に注目しながら、ぜひ実際の歌声とともにお楽しみください。
低音で響かせる綺麗な哀愁:月光花 / Janne Da Arc
最初に紹介するのは男性ボーカル曲である『月光花』。
持ち前の低音で歌い上げるモーティさんの歌声は、男性とは異なる響きをもちつつも、原曲の音域にピッタリとマッチしています。
原曲のダークな曲調と過去に思いを馳せる歌詞は、彼女の伸びやかな歌声によって、より深い哀愁を帯びた世界観へと変化しています。
特に印象的なのは、「悲しげに咲く花に キミの面影を見た」という歌い出しからサビへ向かう流れです。
静かに始まった歌声は、「淡くはかなく 夜に揺られて」というフレーズを経るごとに少しずつ感情の熱を帯びていきます。
しかし、感情をぶつけるのではなく、あくまで伸びやかさを保ったまま歌うことで、歌声そのものに奥行きと深みが生まれています。
その真価が現れるのがサビです。
力強い地声による迫力と、安定感のある歌唱によって、「月のかけら」や「時の砂」といった幻想的な言葉が、広大な世界観と孤独感を伴って響いてきます。
Short動画ながら満足感は非常に高く、モーティさんの低音が持つ哀愁と包容力を最もシンプルに味わえる一曲です。
美しい絶望感を歌う:旧支配者のキャロル / Carol of the Old Ones
モーティさんの魅力は低音だけにとどまりません。
次に紹介するのは、ラヴクラフトの『クトゥルフ神話』をモチーフにした、人智を超えた存在によって世界が終焉へ向かう神話的な物語を描いたこの曲です。最初から最後までモーティさんの艶のある高音を楽しめる1曲です。
トライアングルのような金属音と弦楽器を中心とした重厚なメロディに対し、モーティさんは厳かな空気感を保ちながら歌い上げています。
0:17からの「痴れ者が統べる地は 今一度 かの領土」では、コーラスが加わることで歌声に厚みが生まれ、神話的なスケール感が強調されています。
続く「夜空から星降れば終焉にはあと僅か」では、透明感のある高音が印象的です。淡々と歌いながらも世界の終焉を見つめるような響きがあり、絶望感と美しさが同居しています。
一方で、0:46からの「狂乱と恐慌と 凶変の共演を」では、低音の迫力が前面に現れます。理解を超えた存在との遭遇によって生じる狂気や混乱が、重厚な歌声によって鮮やかに描かれています。
わずか1分14秒ながら、モーティさんの持つ低音の力強さと高音の神々しさ、その両方を楽しめる一曲です。
ゴシックな世界観やダークファンタジーが好きな人には、ぜひ聴いてほしい歌ってみた動画です。
歌声で再現する葛藤と矛盾:悪魔の子 / ヒグチアイ
最後に紹介するのは、『進撃の巨人』のエンディングテーマとして知られる『悪魔の子』の歌ってみた動画です。
モーティさんのカバーは、この曲が描く「矛盾を抱えながら生きる人間」の姿を、非常に丁寧に表現しています。
歌詞には、戦争の惨禍に満ちた世界で、自らの過ちや矛盾に苦しみながらも自由を求めて生きようとする人間の苦しみと希望が描かれています。
モーティさんはその世界観を、優しくもどこか後ろ暗さを感じさせる歌声によって表現しています。
特に注目したいのは、1:33から始まるパートです。
「鉄の雨が 降り散る情景 テレビの中 映画に見えたんだ」
という歌詞から始まる場面では、惨劇をどこか他人事として見てしまう自分自身への違和感や葛藤が描かれています。
さらに、「戦争なんて 愚かな凶暴」の部分だけハモリが加わることで、戦争を一般論として語る視点が浮かび上がります。その直後の「関係ない 知らない国の話」でハモリが消えることで、現実から目を背けようとする主人公の感情がより鮮明に感じられます。
そして2:16以降の「この言葉も訳されれば 本当の意味は伝わらない」から最後のサビにかけては、芯のある力強い高音が際立ちます。
単なる綺麗な高音ではなく、「正しさだけでは生きられない世界を、それでも生き抜いていく」という揺るぎない決意を感じさせます。
原曲が持つ世界観を自身の歌声で再構築し、短編映画のような満足感を生み出している一曲です。
ダークな物語を美しく歌うVsinger
モーティさんの魅力は、低音イケボという個性を入口に、楽曲の感情や物語へと引き込む表現力にあります。
女性ボーカルらしい艶やかな響きと力強い低音のギャップも魅力ですが、声そのものを使って楽曲の世界を再構築し、自分だけの表現として届ける力こそ、彼女の大きな特徴です。
ブレない低音によって哀愁ただよう広がりのある世界観を描き出しながら、透明感のある高音に幻想や狂気を乗せる。
さらに、幅広い音域を駆使して葛藤という人間の複雑な感情までも含みこんだ物語を見せてくれます。
つまり、モーティさんは低音を武器にしながら、感情が揺れ動く物語を歌うアーティストだといえます。
Short動画や歌ってみた動画も数多く、疾走感のあるAdoさんの「踊」や、透明感のあるみきとPさんの「少女レイ」など、幅広いジャンルの楽曲を歌いこなしています。
現在はチャンネル登録者数1万人を目標に活動中で、達成時には3Dお披露目も予定されています。
通常の歌枠はもちろん、ジブリ曲縛りや令和アニソン縛りなどテーマ性のある配信も行っているため、気になった方はぜひ好きなジャンルから彼女の歌声に触れてみてください。
低音の響きに惹かれ、楽曲の世界に引き込まれる。
モーティ・アストラベータさんの歌声が描く物語を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
YouTube : https://youtube.com/@mortyastravete?si=m7cZJI8NRQpDao-O
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