月間!新人発掘プロジェクト【2026年8月号】

カテゴリ: 連載シリーズ: 月間!新人発掘プロジェクト
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■ はじめに

2026年8月にデビューした新人VTuberから、3名を紹介します。 5年間の活動を経て新たな一歩を踏み出した宵月れゆりさん、 弾き語りで自分の世界を丁寧に届けるINARIさん、 自ら作詞・作曲した楽曲で思いを届ける夜紺火花さん。 それぞれ違った形で音楽を表現する3名です。

本連載では、デビュー直後の配信や歌を実際に見て、 これから歌を届けていく姿が見えた方を紹介しています。 今回も、それぞれの歌声だけでなく、 どんな表現を届けようとしているのかにも注目して選びました。

■ 今月デビューの注目VTuber

宵月れゆり

● どんな子?

セルフ受肉で活動する個人勢。2026年8月23日、 5周年のタイミングでVTuberとしての配信活動をスタートしました。 もともと歌い手やイラストレーターとして活動してきた方で、 今回のデビューは、これまで積み上げてきた5年間の活動に 新たな形が加わったものでもあります。

事前情報を知らずに歌を聴いても、かなり実力のある子だと感じられるほど、 歌そのものに確かな力があります。実際にこれまでの活動を知ると、 その印象にも納得できるところ。全体的に安定した水準で歌えており、 表現力もしっかりと備わっています。

歌声はウィスパー系の可愛らしい印象。トークでも歌とのギャップはあまりなく、 可愛らしく落ち着いた雰囲気があります。よく笑うところも印象的で、 穏やかな空気をまとった配信になっています。 一方で、配信を始めたばかりということもあってか、 自分からトークを展開していくというよりは、 コメントとの対話を中心に進んでいくスタイル。 ここから配信経験を重ねることで、歌とはまた違った部分で どのような個性が見えてくるのかも楽しみです。

現時点ですでに歌の安定感と表現力を持っているからこそ、 ここから一つの方向性として「深い感情表現」がプラスされたときに、 どんな変化が起きるのかはとても気になります。 今の可愛らしい声と確かな技術に、さらに強い感情が乗ったとき、 歌の表情がどこまで広がっていくのか。 これからを追いたくなる部分です。

● おすすめ動画

『夜を照らすまで』(ボカデュオ2026)

Teamsで制作された楽曲で、れゆりさんがボーカルを担当しています。 れゆりさんの歌い方や表現を丁寧に引き出す、とても良い一曲になっています。

すでに持っている歌唱力だけでなく、声の可愛らしさや表現の細やかさまで 感じられる楽曲です。まずは細かなことを考えず、 れゆりさんの歌い方や表現を聴いて、感じてほしい一曲です。

● 公式リンク

INARI

● どんな子?

2026年8月1日にデビューした個人勢。弾き語りで、自分の表現を歌う彼女です。

軽いストロークの丁寧な音に、優しい歌声を乗せる。 INARIさんの弾き語りには、そんな印象があります。 落ち着いた曲をセレクトすることが多いこともあり、 中音域の歌声を感じる場面が多い一方で、 曲中の高音部分もとても綺麗に歌い上げます。

歌だけでなく、ギターの音色まで含めて一つの世界観を作っているところが魅力。 トークも歌とのギャップはあまり強くなく、 優しく丁寧な喋りが印象に残ります。 歌っているときだけ特別な表情になるというより、 普段の配信から落ち着いた空気を持っている方です。

現時点で大きく方向性を変えるというより、 すでに持っている弾き語りの世界観を、 これからどこまで広げていけるかに期待したいところ。 選曲や歌い方だけでなく、ギターとの組み合わせそのものが 強みになっていくと思います。 ひとつの表現を丁寧に積み重ねていくことで、 INARIさんならではの音楽として、より印象に残るものになっていきそうです。

● おすすめ動画

『プロポーズ』(なとり/カバー)

普段の弾き語りとはまた違う、INARIさんの歌の表現を楽しめる一曲です。

複数あるMVの中でも、いつもの優しい可愛らしさとは少し違う、 影のある感情表現を感じられる楽曲。 弾き語りで見せている柔らかな世界観を知ったうえで聴くと、 そこから一歩踏み込んだ表情も見えてきます。

INARIさんが持つ優しさだけではなく、 こうした影のある感情まで表現できることを感じてほしい一曲です。

● 公式リンク

夜紺火花

● どんな子?

2026年8月5日に初配信を行った個人勢。 デビューと同時に1st Single『僕が花火を見る理由』をリリースしました。

この楽曲は夜紺火花さん自身が作詞・作曲を手掛けた一曲。 ここには、彼女が人生を歩んできた中で得てきた価値観が込められています。

生きていく中で抱える辛さをまっすぐに書きながら、 それでも光となって生きていこうとする意志が描かれている。 特に印象的なのは、その「光」が決して強く眩しいものではないこと。 線香花火のように、温かく、そっと心に寄り添ってくれる光として描かれています。

そんな楽曲からも感じられるように、音楽や活動に対して真摯に向き合い、 自分らしい活動をやり抜こうとする姿勢が魅力の一つ。 単に歌が上手いから注目した、というよりも、 「自分は何を表現したいのか」を大切にしているところに惹かれます。

歌声は高音域が特に強い印象。儚げでありながら芯も通っており、 さまざまなジャンルの楽曲を歌いこなせる歌唱力があります。 歌声だけでなく話し声も聴き心地がよく、 思わず「ヒーリングボイス」と例えたくなるような心地よさがあります。

そして何より、歌唱力の高さだけではなく、 そこに感情を乗せる力が素晴らしい。 歌詞の言葉をただ綺麗に歌うのではなく、 自分のものとして届けているような感覚があり、聴き応えのある歌声です。

今後、低音域での表現力がさらに高まっていけば、 より幅広い楽曲を歌いこなせるようになり、 夜紺火花さん自身の音楽の世界観もさらに広がっていくのではないかと思います。

● おすすめ動画

『僕が花火を見る理由』(1st Single)

デビューと同時にリリースされた、 夜紺火花さん自身による作詞・作曲の楽曲です。

ぜひ注目してほしいのは、歌詞の表現。

生きていく中で感じる辛さをまっすぐに描きながら、 それでも光となって生きていこうとする意志が、 この曲には込められています。

そして、その光は決して強く照らしつけるようなものではありません。 線香花火のように、温かく、そっと心に寄り添ってくれる光。

夜紺火花さんがどんな思いで音楽を届けようとしているのか。 その一端を、この一曲から感じ取ってほしいです。

● 公式リンク

■ おわりに

今回は、歌い手として積み重ねてきたものを持つ人、 弾き語りというスタイルで自分の世界観を届ける人、 そして自ら楽曲を作り上げて音楽を届ける人。 それぞれ違った方法で歌と向き合う3名を紹介しました。

デビューしたばかりだからこそ、今の歌声や活動だけでなく、 ここから何が変わっていくのかにも注目したいところです。 宵月れゆりさんのさらに深い感情表現、 INARIさんの弾き語りの世界、 夜紺火花さんの低音域での表現力。 それぞれの「これから」が、 今後どんな音楽につながっていくのか楽しみです。

気になる歌声があった方は、ぜひそれぞれのおすすめ動画を聴いてみてください。 実際にその歌に触れることで、今回紹介した3名が持つ魅力を より深く感じてもらえればと思います。

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